雑誌『貧困研究』バックナンバー 31号~
『貧困研究』32号
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巻頭のことば[岩永理恵]
特集1 貧困と家族・ジェンダーの視点
趣旨説明/全体のまとめ――なぜ家族・ジェンダーの視点が貧困研究に求められているのか[大澤真平]
家族によるケアと貧困――「二次的依存」を切り口にして[保田真希]
生活時間の貧困――家族・ジェンダーの視点[浦川邦夫]
世帯内資源配分から見る貧困――世帯を単位として貧困をとらえることの問題[丸山里美]
コメント1:理論とデータを結び付けた研究の発展を[大石亜希子]
コメント2:フェミニスト経済学との接続を期待[堅田香緒里]
特別講演:貧困の意味――批判的考察[ルース・リスター]特集2 「外国人」と貧困
セーフティネットのない多文化共生社会はありえるのか――外国人の生活保護をめぐる現状と課題[觜本郁]
貧困を強いられる「仮放免者」[大澤優真]
ジェンダー視点からみた外国人と貧困[稲葉奈々子]
外国ルーツの世帯の教育費負担――首都圏の「子どもの生活実態調査」の分析から[山本直子・千年よしみ]
学習支援活動が拡げる「外国につながる子ども」のケイパビリティ――在留資格が子どもたちの将来を奪うことをどこまで許容するのか[丹野清人]連載 貧困研究への招待【第1回】
「貧困」は古くて新しい、面白いけど難しい[岩田正美]
書評・図書紹介書評
長田華子・金井郁・古沢希代子編著『フェミニスト経済学――経済社会をジェンダーでとらえる』[北明美]
細井勇・城島泰伸編著『筑豊の生活保護とキリスト教――「制度」か「人間」かをめぐる運動史』[野依智子]図書紹介
三輪佳子著『生活保護制度の政策決定――「自立支援」に翻弄されるセーフティネット』[永井悠大]
小久保哲郎・猪股正・コロナ災害なんでも電話相談会実行委員会編『コロナ禍3年聴き続けた1万5000の声――電話相談から始まる、未来を創る運動』[阿部彩]
Lisa F. Berkman and Beth C. Truesdale 編著『Overtime』[太田健一]
金川めぐみ著『ひとり親家庭はなぜ困窮するのか――戦後福祉法制から権利保障実現を考える』[田宮遊子]
国内貧困研究情報貧困研究会 2023年度連続セミナー報告
第12回 可知悠子氏「未就園児とその家庭の抱える課題と支援の方向性」[田中智子]
第13回 川口俊明氏「全国学力・学習状況調査からわかる格差と貧困」[後藤広史]
第14回 宮本太郎氏「『新しい生活困難層』とセーフティネット再編」[五石敬路]貧困研究会 定例研究会報告
第38回 大山典宏氏「日本の相対的貧困率を考える――米韓にも抜かれ先進国最悪となった現状をどう捉えるか」[五石敬路]ルース・リスター先生とのワークショップ報告[張思銘・長澤敦士・岡本愛香・陳勝]
貧困研究会第16回研究大会 自由論題 報告要旨
①ホームレス経験者の生活保護利用に伴うスティグマ――大阪市における調査事例から[永井悠大]
②相談事例から見る貧困問題の理解枠組みの転換――欠乏/充足、排除/包摂から不適応/脱出へ[今岡直之]
③特例貸付償還体制の課題――社会福祉協議会へのインタビュー調査からみえてきたもの[角崎洋平]
④在留外国人へのコロナ特例貸付[小関隆志]
⑤「要求者」の運動――1960年代の「生活と健康を守る会」運動に着目して[村上慎司・堅田香緒里・大岡華子・佐々木宏・山内太郎]
⑥中学校給食は、中学生の栄養摂取の格差縮小に貢献しているのか?[田中琴音・吉中季子]
⑦マルトリートメントとジェンダー――子どもと保護者の性別の組み合わせに注目して[川口遼・安藤藍]
⑧母子世帯の生活と社会的ネットワーク――母親の健康状況と追加的なケアに着目して[江楠]
⑨女性の一時生活支援事業利用後の現状と課題――退所後調査から[吉中季子・山内太郎・波田地利子]
⑩最低生計費に関する研究――生計費調査と全消データとの比較から:静岡県最低生計費試算調査の検証[村上英吾・中澤秀一貧困に関する政策および運動情報 2023年7月~2023年12月[松村智史・吉村さくら]
『貧困研究』31号
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2023年12月
巻頭のことば[丸山里美]
特集1 コロナ特例貸付の課題と生活困窮者支援のあり方
コロナ特例貸付からみえた生活困窮者の姿と社会福祉協議会からの提言[今井遊子]
コロナ特例貸付の取組課題とこれからの社会福祉協議会の役割[日下直和]
コロナ特例貸付現場での課題・論点――セーフティネットの充実と地域福祉実践への展開[荻田藍子]
コロナ特例貸付現場からの課題提起[谷口郁美]
外国籍の人々への貸付の実施状況[小関隆志]
コロナ特例貸付を特別なものにしてはならない――ポストコロナの福祉貸付再編成に向けた覚書[角崎洋平]
貧困対策には「貸付も給付も」必要である――コロナ特例貸付・生活福祉資金・生活保護から考える[岩永理恵]特集2 こども大綱中間整理を受けて
3つのインタビューを終えて[阿部彩]
困難を抱える子どもへの支援が最優先[小河光治]
子どもの問題と親の問題がより分断される危惧[松本伊智朗]
薄められる「子どもの貧困」政策[山野良一]
連載 研究室探訪 6
慶應義塾大学経済学部 駒村康平研究室[渡辺久里子]
書評・図書紹介書評
大澤優真著『生活保護と外国人――「準用措置」「本国主義」の歴史とその限界』[金耿昊]
大澤真平著『子どもの「貧困の経験」――構造の中でのエージェンシーとライフチャンスの不平等』[永野咲]図書紹介
水島宏明著『メディアは「貧困」をどう伝えたか』[阿部彩]
横井敏郎編著『子ども・若者の居場所と貧困支援――学習支援・学校内カフェ・ユースワーク等での取組』[三浦芳恵]
松江暁子著『韓国の公的扶助――「国民基礎生活保障」の条件付き給付と就労支援』[朴東民]
安中進著『貧困の計量政治経済史』[泉田信行]
国内貧困研究情報
貧困研究会 2022~2023年度連続セミナー報告
第9回 中島明子氏「私たちはどこで生きるか――居住支援を考える」[阪東美智子]
第10回 葛西リサ氏「母子世帯の居住貧困に不動産はいかに対峙するか」[葛西リサ]
第11回 駒村康平氏「神経科学と社会政策――認知機能と経済の関係」[浦川邦夫]貧困に関する政策および運動情報 2023年1月~2023年6月[松村智史・吉村さくら]