雑誌『貧困研究』バックナンバー 21~30号
『貧困研究』30号
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2023年06月
巻頭のことば[松本伊智朗]
特集1 貧困を可視化する保健・医療・福祉の実践(貧困研究会第15回研究大会共通論題より)
解題[下村幸仁]
医療の必要の不充足の社会的可視化――普遍医療給付の徹底に向けて[松田亮三]
医療現場で、子どもの貧困にどう気づき、どう支援するか[和田浩]
介護現場に潜む貧困について[征矢野文恵]
貧困の可視化とニーズ(必要性)の把握・充足の課題――共通論題の総括に代えて[佐藤嘉夫]
記念講演:医療現場で感じた“貧困”について[盛岡正博]特集2 ケースワークの外部委託問題を考える
ケースワークの外部委託をする前に――外部委託・分業・保護複合体の理論的整理[桜井啓太]
生活困窮者支援の現場から見た外部委託[中村健]
ケースワークの外部委託化でコストダウンしながら専門性が向上するとなぜいえるのか[鶴幸一郎]投稿論文
高齢期の貧困動態と社会主観的貧困線[山田篤裕・小林江里香・梁浙西]書評・図書紹介
書評 今井小の実(研究代表者)編著『戦前社会事業の到達点と現在への視座――福祉国家の源流をたどる』[岩永理恵]
上田貴子著『貧困と格差のミクロ・データ分析――貧困のリスク要因、犯罪、新型コロナの影響』[山田篤裕]
私の本棚:お茶でも飲みながら……【最終回】[岩田正美]
図書紹介
松本伊智朗編著『子どもと家族の貧困――学際的調査からみえてきたこと』
篠田徹・上林陽治編著『格差に挑む自治体労働政策』
金成垣著『韓国福祉国家の挑戦』
上間陽子・川武啓介・北上田源・島村聡他編著『復帰50年 沖縄子ども白書2022』国内貧困研究情報
貧困研究会 2022年度連続セミナー報告
第7回 松本伊智朗氏「子どもの貧困をめぐる論点」[後藤広史]
第8回 近藤克則氏「健康格差の生成メカニズム」[五石敬路]貧困研究会第15回研究大会 自由論題 報告要旨
①自治体住民の所得と医療機関アクセスの関連――地方自治体レセプトデータによる分析[泉田信行]
②就労状況と世帯構成に注目した被保護者の時間貧困と予定外受診の関連[西岡大輔]
③福祉事務所における自立支援プログラムの到達点と課題[小澤薫・中村健・小池由佳]
④福祉事務所の行う生活保護不正受給の判断方法の実態――ケース診断会議録からの検討[池谷秀登]
⑤「生活保護行政における査察指導機能の可能性」[武井瑞枝]
⑥ホームレス当事者の生活歴と今後の展望――NPO法人Homedoorの調査事例から[白波瀬達也・永井悠大]
⑦ソウル市における自活企業の運営段階別の課題および政策的支援の方向性――社会的経済エコシステムの観点から[LEE HYE LYN]
⑧フランスにおける最低生活保障の展開と課題――RSAに着目して[小澤裕香]
⑨高校生のアルバイト就業と進学[大石亜希子]
⑩貧困家庭の小・中学生への学習支援実践モデルの構築[三沢徳枝]
⑪母子生活支援施設における外国にルーツのある母親への家計相談支援[小関隆志・佐藤順子]
⑫貧困の終点はなにか[高田一夫]貧困に関する政策および運動情報 2022年7月~2022年12月[松村智史・吉村さくら]
『貧困研究』29号
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2022年12月
出版:明石書店
定価:1800円+税巻頭のことば[斉藤雅茂]
特集1 貧困研究のビッグデータ
「子どもの生活実態調査データベース」の貧困研究[阿部彩・川口遼]
所得階層の違いと健康状態――日本老年学的評価研究(JAGES)からの知見[宮國康弘]
コロナ禍における経済的困難と健康悪化の関連について[尾谷仁美]
「日本家計パネル調査(JHPS)」のサンプル特性と貧困研究への活用[石井加代子]
東大社研パネル調査の知見からみる社会経済的不利の背景とその影響[石田賢示・石田浩・俣野美咲]特集2 岩田正美『生活保護解体論』のコメンタリー
規範・歴史の観点から 保険と扶助の「原理問題」を相対化するための諸条件[坂井晃介]
社会保険論の観点から 普遍主義的な福祉国家に向けた提言[菅沼隆]
教育の観点から 『生活保護解体論』における教育費保障――大学等就学に着目して[三宅雄大]
住宅の観点から 住宅手当の新設提案に対する考察[阪東美智子]
医療の観点から 生活保護受給者に対する国民健康保険の適用の是非について[島崎謙治]
権利保障の観点から 必要なのは「解体」ではなく、生活保護の「再生」と「結果としての縮小」ではないか[小久保哲郎]連載 研究室探訪 5
法政大学大原社会問題研究所 藤原千沙研究室[丸山里美]投稿
投稿論文
生活保護制度における行政裁量の関係性――法学的裁量論、行政学的裁量論からの見取り図[大山典宏]書評・図書紹介
書評
五石敬路/ノ・デミョン/王春光編著『日中韓の貧困政策――理論・歴史・制度分析』[金成垣]
山田哲也監修、松田洋介・小澤浩明編著『低所得層家族の生活と教育戦略――収縮する日本型大衆社会の周縁に生きる』[小西祐馬]
金耿昊著『積み重なる差別と貧困――在日朝鮮人と生活保護』[大澤優真]
私の本棚:お茶でも飲みながら……[岩田正美]
図書紹介
原未来著『見過ごされた貧困世帯の「ひきこもり」――若者支援を問いなおす』
今井順著『雇用関係と社会的不平等――産業的シティズンシップ形成・展開としての構造変動』
加藤丈太郎著『日本の「非正規移民」――「不法性」はいかにつくられ、維持されるか』
杉野衣代著『居住支援の現場から――母子世帯向けシェアハウスとハウジングファースト』国内貧困研究情報
貧困研究会 2022年度連続セミナー報告
第5回 岩田正美氏「なぜ、生活保護を解体するのか・解体してどうするのか」[浦川邦夫]
第6回 蓑輪明子氏「コロナ禍の女性労働者とその困難――ジェンダーとケアの視点から」[田中智子]貧困に関する政策および運動情報 2022年1月~2022年6月[松村智史・吉村さくら]
『貧困研究』28号
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2022年06月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
阿部彩(編集長)
垣田裕介
岩永理恵
斉藤雅茂
佐々木宏
嶋田佳広
丸山里美巻頭のことば
[佐々木宏]特集1 要件化・貸付化する貧困対策(貧困研究会第14回研究大会共通論題より)
福祉給付に付帯する「条件」の変容と強化――イギリスの事例から[平野寛弥]
日本の貧困対策における要件化――生活保護制度を中心に[桜井啓太]
貸付化する貧困対策[五石敬路]
生活困窮者自立支援金とはなんなのか――現場からの報告[堀毛忠弘]
総括[丹波史紀]特集2 合評会 宮本太郎著『貧困・介護・育児の政治――ベーシックアセットの福祉国家へ』
[駒村康平・須田木綿子・宮本太郎/司会:岩永理恵]研究室探訪 4
北海道大学 教育福祉論研究室[岩永理恵]投稿論文
誰がホームレス状態から「自立」しているのか?――ホームレス自立支援センターの3年間の支援記録の分析から[後藤広史]実践報告
福祉事務所におけるハウジングファースト型の支援を考える――一生活保護現業員からの報告[三和直人]書評・図書紹介
書評
田辺国昭・岡田徹太郎・泉田信行監修/国立社会保障・人口問題研究所編『日本の居住保障――定量分析と国際比較から考える』[佐藤和宏]
ヴァージニア・ユーバンクス著、ウォルシュあゆみ訳『格差の自動化』[野田博也]
倉石一郎著『教育福祉の社会学――〈包摂と排除〉を超えるメタ理論』[梶原豪人]
金澤周作著『チャリティの帝国――もうひとつのイギリス近現代史』[大澤亜里]
私の本棚:お茶でも飲みながら……[岩田正美]
図書紹介
エリック・クリネンバーグ著、藤原朝子訳『集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』
埋橋孝文編著『福祉政策研究入門 政策評価と指標 第1、2巻』国内貧困研究情報
貧困研究会 2021年度連続セミナー報告
第3回 浦川邦夫氏「生活時間の貧困研究に関するサーベイ」[後藤広史]
第4回 水内俊雄・朱澤川氏「生活保護、生活困窮の支援サービスマーケットの空間的予測――東京・大阪大都市圏のGIS分析を通じて」[五石敬路]
貧困研究会第14回研究大会 自由論題 報告要旨
①社会的権利の行使に対する市民意識:自己責任と制度利用の妥当性[三宅雄大]
②困窮経験と所得や家計の構造との関連の分析[泉田信行]
③高校生アルバイトが生活時間配分に及ぼす影響――貧困とジェンダーの視点から[大石亜希子]
④参加型貧困調査の実践報告[陳勝]
⑤新たな就労支援の在り方――韓国の自活企業を手掛かりに[LEE HYE LYN]
⑥子どもの学習・生活支援事業における「訪問型支援」の実態と課題――「保護者支援」のあり方に着目して[朴東民]
⑦なぜ不安定な生活から抜け出そうとしないのか――地方に暮らす若者の生活史から[杉田菜花]
⑧岡山市におけるホームレスの実態報告――当事者の語りから[松田郁乃]
⑨新型コロナ禍における低所得独居高齢者の生活支援[志賀文哉]
⑩救護施設における地域生活移行支援に関する至適症例及び条件の検討に関する研究[阿部正美]貧困に関する政策および運動情報
2021年7月~2021年12月[松村智史・吉村さくら]
『貧困研究』27号
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2021年12月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
阿部彩(編集長)
松本伊智朗
山田篤裕
垣田裕介
岩永理恵
斉藤雅茂
佐々木宏
嶋田佳広
丸山里美巻頭のことば
[嶋田佳広]特集 コロナ禍の影響を測る
COVID-19の流行による低所得者への健康影響の現状と課題[西岡大輔]
シングルマザーの居住貧困――コロナ禍の「ステイホーム」の現実[葛西リサ]
新型コロナウイルス感染症拡大による子どもへの影響[阿部彩]
コロナ禍における低所得層の経済的脆弱性――JHPSコロナ特別調査に基づく分析[石井加代子・山田篤裕]
座談会:生活困窮者支援の現場から 2[新名雅樹・地優・中村祐太・島田将太/司会:岩永理恵]小特集 貧困調査の方法を学ぶ人のために――ホームレス研究を例として
[垣田裕介・北川由紀彦・後藤広史・丸山里美・山北輝裕]連載 研究室探訪 3
同志社大学 埋橋孝文研究室[阿部彩]投稿論文
自治体による子どもの貧困実態調査の全国的把握[梶原豪人・近藤天之・栗原和樹]書評・図書紹介
書評
朴光駿著『朝鮮王朝の貧困政策――日中韓比較研究の視点から』[木下光生]
橋場典子著『社会的排除と法システム』[三田尾隆志]私の本棚:お茶でも飲みながら……[岩田正美]
図書紹介
松村智史著『子どもの貧困対策としての学習支援によるケアとレジリエンス――理論・政策・実証分析から』
全国生活と健康を守る会連合会・全日本民主医療機関連合会編『健康で文化的な生活とは何か――全国生活と健康を守る会連合会会員および全日本民主医療機関連合会共同組織の生活と意識に関する調査報告書』
三宅雄大著『「縮減」される「就学機会」――生活保護制度と大学等就学』
佐藤拓代著『見えない妊娠クライシス――誰にも言えない妊娠に悩む女性を社会で支える』国内貧困研究情報
貧困研究会2021年度連続セミナー 第1・2回報告[田中智子・浦川邦夫]貧困に関する政策および運動情報
2021年1月~2021年6月[松村智史・吉村さくら]
『貧困研究』26号
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2021年07月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
松本伊智朗(編集長)
湯澤直美
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩
岩永理恵
五石敬路
斉藤雅茂
佐々木宏
嶋田佳広
丸山里美巻頭のことば
[五石敬路]特集1 新型コロナ禍における貧困対策の国際動向――アメリカ・ドイツ・韓国――
――貧困研究会第13回研究大会共通論題より――
米国におけるホームレスネス、Systemic RacismとCovid-19 Syndemic[マシュー・マー]
ドイツにおけるコロナ対応と貧困・格差拡大[布川日佐史]
韓国:予測的類型化による貧困リスクの高い集団の特性分析とコロナ禍への示唆[盧法来]
コメント:日本の状況を踏まえて[岩田正美]特集2 施設等で暮らす人々の困窮状態と支援
養護老人ホームにおける生活[中野いずみ]
障害者支援施設の実態についての一考察――相対的剥奪の観点に依拠して[鈴木良]
救護施設での暮らし再考[松木宏史]
母子生活支援施設の入所者における相対的剥奪の実相――母親と子どもの人間関係やつながりの再構築支援と今後の施設の役割[横井義広]
座談会:地域で暮らすために支援を必要とする人々[山田篤裕・森川美絵・田中智子・奥田知志・五石敬路]小特集 コロナ禍と貧困2:電話相談の現場から
電話相談の現場から――コロナ禍の1年を振り返る[猪股正]
「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る なんでも電話相談会」の相談者の分析[貧困研究会データ分析チーム]連載 研究室探訪 2
大阪市立大学/水内俊雄研究室[岩永理恵・垣田裕介]書評・図書紹介
書評
山田壮志郎編著『ホームレス経験者が地域で定着できる条件は何か――パネル調査からみた生活困窮者支援の課題』[川野英二]
小関隆志編著『生活困窮と金融排除――生活相談・貸付事業と家計改善の可能性』[室住眞麻子]
木下秀雄・吉永純・嶋田佳広編『判例生活保護――わかる解説と判決全データ』[太田匡彦]私の本棚:お茶でも飲みながら……[岩田正美]
図書紹介
竹信三恵子・戒能民江・瀬山紀子編『官製ワーキングプアの女性たち――あなたを支える人たちのリアル』
橋本健二・浅川達人編著『格差社会と都市空間――東京圏の社会地図1990-2010』
神原文子著『子づれシングルの社会学――貧困・被差別・生きづらさ』
埋橋孝文編著『どうする日本の福祉政策』
可知悠子著『保育園に通えない子どもたち――「無縁児」という闇』
リチャード・ウィルキンソン/ケイト・ピケット著、川島睦保訳『格差は心を壊す――比較という呪縛』国内貧困研究情報
慶應義塾大学「JHPS新型コロナウイルス感染症特別調査」の実施と結果[石井加代子/山本勲]
コロナ禍における母子世帯の仕事と子育てに関する調査について[藤原千沙/湯澤直美]
貧困研究会第12回関西定例研究会報告「生活保護ケースワークの外部委託化を問う」[五石敬路/仲野浩司郎]
貧困研究会第13回研究大会 自由論題 報告要旨
①MIS(Minimum Income Standard)の近年の動向と日英比較[近藤天之・阿部彩]
②家計改善支援事業は利用者の自由・自律を損なうのか――関係法令通知に規定された制度設計に着目して[野田博也]
③救護施設入所者の在宅復帰に関連する環境因子の検討[阿部正美]
④在宅での介護希望とその関連要因の分析――同居者、経済条件と住宅の状況に注目して[泉田信行]
⑤生活保護申請の水際傾向の可視化――福祉事務所の比較分析を通して[桜井啓太]
⑥新型コロナウイルス感染拡大下の労働統合型社会的企業――混乱、葛藤、そして新たな取り組みへ[森瑞季]
⑦経済的困窮を抱えた世帯の子どもに対するソーシャルワークの限界と今後の可能性――A市における学習支援に関わるアンケート調査から[小澤薫・小池由佳]
⑧コロナ禍における生活相談の変化[今岡直之]貧困に関する政策および運動情報
2020年7月~2020年12月[三宅雄大]
『貧困研究』25号
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2020年12月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
松本伊智朗(編集長)
湯澤直美
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩
岩永理恵
五石敬路巻頭のことば
[五石敬路]特集 コロナ禍と貧困――格差の拡大・政策の検証・困窮者支援の現場
コロナ禍の格差拡大と困窮者支援――女性、非正規労働者、低収入層に注目して[周燕飛]
ジェンダー視点から見たコロナ問題への政策対応[竹信三恵子/聞き手:湯澤直美]
コロナ禍と貸付による生活困窮者支援[佐藤順子・角崎洋平・小関隆志]
居住支援の活動から[稲葉剛/聞き手:松本伊智朗・岩永理恵]
ひとり親支援の活動から[赤石千衣子/聞き手:湯澤直美]
子ども支援・学習支援の活動から[渡辺由美子]
座談会:生活困窮者支援の現場から[小川遼・佐渡洋子・中間あやみ・根本真紀・中村祐太/司会:岩永理恵・垣田裕介]新連載 研究室探訪1
東京都立大学/首都大学東京 岡部卓研究室[岩永理恵]書評・図書紹介
書評 田中智子著『知的障害者家族の貧困――家族に依存するケア』[三井さよ]
書評 山口恵子・青木秀男編著『グローバル化の中の都市貧困――大都市におけるホームレスの国際比較』[水内俊雄]
書評 菊池馨実著『社会保障再考――〈地域〉で支える』[冨江直子]私の本棚:お茶でも飲みながら……[岩田正美]
図書紹介
山本隆著『貧困ガバナンス論――日本と英国』
西澤晃彦著『人間にとって貧困とは何か』
トマ・ピケティ著、尾上修悟訳『不平等と再分配の経済学――格差縮小に向けた財政政策』
周燕飛著『貧困専業主婦』国内貧困研究情報
沖縄タイムス社・琉球新報社・沖縄大学他実施 沖縄でのコロナ問題調査結果[山野良一]
新型コロナウイルス感染症の心理的影響を考える[高橋義明]
日本学術会議会員候補の任命拒否に関する声明について[松本伊智朗]貧困に関する政策および運動情報
2020年1月~2020年06月[三宅雄大]
『貧困研究』24号
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2020年06月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
松本伊智朗(編集長)
湯澤直美
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩
岩永理恵
五石敬路巻頭のことば
[岩永理恵]緊急提言:コロナウイルスと貧困問題
[布川日佐史]特集 最低賃金引き上げのための運動論・政策論――防貧としての最低賃金――貧困研究会第12回研究大会共通論題より――
総論:問題提起、論点と全体のまとめ[中澤秀一]
最低賃金大幅引き上げ要求の画期性――労働運動と反貧困運動の共通地盤をさぐる[後藤道夫]
韓国における最低賃金の政治過程と労働組合の戦略[安周永]
AEQUITASと最低賃金1500円[齋藤道明]
問題を可視化し、政府や議会に働きかけるには[岩藤智彦]小特集 子どもの貧困対策の動向と自治体
座談会 子どもの貧困対策の動向と大綱の改正をめぐって[宮本みち子・末冨芳・萩原久美子・岩永理恵/湯澤直美]
報告と議論 自治体における子どもの貧困調査
概要報告[松本伊智朗]
鹿児島市子どもの生活に関するアンケート調査について[富永なつ美]
越前市子どもの未来応援計画の特徴について[岩佐奈智・橋本達昌]
世田谷区平成30年度子どもの生活実態調査[増井賢一]
自治体において子どもの貧困調査を実施する意味[山野良一]
自治体による子どもの貧困調査の意義[阿部彩]投稿論文
公的扶助論の受講が生活保護の漏給防止意識に及ぼす影響[山田壮志郎・斉藤雅茂]
「無料低額診療事業の運用実態聞き取り調査」報告[阿川千尋]書評・図書紹介
書評 室住眞麻子著『家計から診る貧困――子ども・若者・女性の経済的困難と政策』[鳥山まどか]
私の本棚:お茶でも飲みながら……[岩田正美]
図書紹介 『ポバティー・サファリ――イギリス最下層の怒り』/『教育格差――階層・地域・学歴』/『生活保護と貧困対策――その可能性と未来を拓く』/『子どもの貧困調査――子どもの生活に関する実態調査から見えてきたもの』国内貧困研究情報
東京大学社会科学研究所パネル調査プロジェクト:石田浩監修『格差の連鎖と若者』シリーズ[石田浩]
貧困研究会第12回研究大会 自由論題 報告要旨
①貧困理論の陥穽[高田一夫]
②日本におけるエネルギー貧困と主観的生活満足度[伊川萌黄]
③生活保護ケースワーカーの意識と福祉事務所の組織体制――29福祉事務所のアンケート調査から[小澤薫・木下武徳]
④生活保護の漏給防止志向はどのように形成されるのか?――福祉系大学における「公的扶助論」受講者調査より[山田壮志郎・斉藤雅茂]
⑤仙台における「大人食堂」の取り組みの意義――労働運動と反貧困運動の新たな結合[渡辺寛人]
⑥無料低額診療事業の現状と利用実態の聞き取り調査[阿川千尋]
⑦救護施設入所者の地域生活移行支援に関する意識調査[阿部正美]
⑧韓国の「子どもの貧困の予防及び支援等に関する法律」の施行状況からみる子どもの貧困政策の現状と課題――貧困の予防の視点からの一考察[朴東民]
⑨生活保護制度と子ども・中卒者・中退者に関する研究――文献レビューを通じて[孫応霞]
⑩ケース記録における経済状況の記載の詳細化について[泉田信行]
⑪寡婦世帯の生活状況と子どもの関係に関する研究[張思銘]
⑫未婚シングルマザーの社会関係――北海道ひとり親家庭生活実態調査を通して[江楠]
精神保健福祉士養成課程における科目
「低所得者に対する支援と生活保護制度」の廃止について[松本伊智朗]貧困に関する政策および運動情報
2019年7月~2019年12月[三宅雄大]
『貧困研究』23号
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2019年12月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
松本伊智朗(編集長)
福原宏幸
湯澤直美
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩
岩永理恵巻頭のことば
(松本伊智朗)特集 中高齢者の貧困・社会的孤立
中高齢の生活困窮者・被保護者に対する就労支援のあり方[福原宏幸]
高年齢者における就労と貧困[四方理人]
年金給付水準の低下と要介護高齢者の生活困窮[山本克也]
日本の高齢者における相対的剥奪の測定と健康影響[斉藤雅茂]
家族介護者の社会的孤立と貧困[濱島淑恵]小特集 滞日外国人の貧困
移民と貧困をめぐる日本的構図 ――誰がなぜ貧困に陥るのか――[樋口直人・髙谷幸・稲葉奈々子]
滞日外国人の子どもの現状[田中宝紀]
新渡日外国人の子どもの教育困難と貧困化 ――夜間中学の有無が進路を左右――[関本保孝]シリーズ:生活困窮者支援の現場から 9
ひと花プロジェクト――話し合ってきめよう、オール世代でひと花咲かす、居場所と往来のクロスオーバー――[松本裕文]投稿論文
ハウジングファーストの効果検証に関する研究 ――日本におけるホームレス支援の新たな可能性――[後藤広史・稲葉剛・三村祐介・大澤優真]書評
山野則子著『学校プラットフォーム』[末冨芳]
嶋田佳広著『住宅扶助と最低生活保障』[倉田賀世]国内貧困研究情報
「シリーズ子どもの貧困」出版記念シンポジウム
「子どもの貧困対策は「子ども・家族のいま」をどう豊かにできるか ――子どもの貧困対策大綱改定に向けて――」[新藤こずえ]
日韓居住貧困実践交流シンポジウム
「女性の居住貧困問題を中心に課題解決に向けたサポートポリシーと実践を学びあう」[葛西リサ]
「子どもの貧困に関する調査に特化した6大学コンソーシアムの設立」[阿部彩]
貧困研究会部会シンポジウム報告
「日中韓における貧困と社会政策の国際共同研究」[五石敬路]貧困に関する政策および運動情報
2019年1月~2019年6月[畑本裕介/小西祐馬/村上英吾/北川由紀彦]
『貧困研究』22号
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2019年06月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
松本伊智朗(編集長)
福原宏幸
湯澤直美
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩
岩永理恵巻頭のことば
(布川日佐史)特集 貧困と住宅――地域特性を生かした実践へ
――貧困研究会第11回研究大会共通論題より――
総論:問題提起、論点と全体のまとめ[小澤薫]
貧困と居住――居住支援をめぐる政策・支援実践の動向と論点[垣田裕介]
賃借人保証――その意義とあり方[遠藤研一郎]
生活困窮者の生活基盤の確保の実践[雪井幸太郎]
長野県あんしん創造ねっと――「入居保証・生活支援事業」による包括的支援の展開[山﨑博之]小特集 外国人労働者の受け入れ制度と貧困
移民における失業、貧困と排外の政治――フランスの問題状況を中心に[宮島喬]
日本の外国人受け入れ政策の本質――外国人どもは死なぬように生きぬように[丹野清人]
外国人技能実習制度と貧困[村上英吾]シリーズ:生活困窮者支援の現場から 8
シニアシングルズ――ひとりと一人がつながれば、知恵と力と笑みがわく[竹内三輪]投稿論文
親からみた剥奪と子からみた剥奪――子どもへの影響が強いのはどちらか[阿部彩]
生活保護制度における高等学校等卒業後の就職に関する研究――「保護の実施要領」の分析を通じて[三宅雄大]書評
岩田正美著『貧困の戦後史――貧困の「かたち」はどう変わったのか』[猪飼周平]
松原仁美著『排除と包摂のフランス――支援付き雇用の意義と課題』[嶋内健]
山田篤裕・駒村康平・四方理人・田中聡一郎・丸山桂著『最低生活保障の実証分析――生活保護制度の課題と将来構想』[阿部彩]国内貧困研究情報
貧困研究会第31回定例研究会報告
「金融排除の実態調査報告」[小関隆志]貧困研究会第11回研究大会報告(2018年12月8日(土)~9日(日)、於:新潟県立大学)
〈自由論題〉
①「住居喪失した女性の貧困――一時生活自立支援事業の事例から」[吉中季子]
②「北海道ひとり親調査から見る、ひとり親家庭における子育て――きょうだい数と子どもの年齢の違いに着目して」[熊谷良介]
③「母子世帯の母親のミドル期の生活実態に関する研究」[張思銘]
④「生活時間と居住地、就労の選択:社会生活基本調査を用いた分析」[泉田信行]
⑤「貧困の『農村的』性格と福祉政策の課題」[佐藤嘉夫・浜岡政好・小池隆生]
⑥「フランスにおける地域を単位とした社会的包摂の取り組み――レジー・ド・カルチエに着目して」[長谷川敦也]
⑦「障がい者支援における移行期の実態と課題――関係者への聞き取りと支援学校卒業生およびその保護者へのアンケート調査をもとに」[川田和子]
⑧「中国における貧困児童・生徒に対する『義務教育保障』の考察」[陳勝]貧困に関する政策および運動情報
2018年7月~2018年12月[畑本裕介/小西祐馬/五石敬路/村上英吾/北川由紀彦]
『貧困研究』21号
-
2018年12月
出版:明石書店
定価:1800円+税編集委員
福原宏幸(編集長)
布川日佐史
松本伊智朗
湯澤直美
村上英吾
山田篤裕
垣田裕介
阿部彩巻頭のことば
(青木紀)特集 労働と貧困
ワーキングプア研究の現在と政策課題(福原宏幸)
ワーキングプアと時間の貧困 ─ 就労者の貧困問題を捉える新しい視点─(石井加代子・浦川邦夫)
低賃金制 ─ その存立根拠と日本の課題─(吉村臨兵)
ワーキングプアに対する雇用セーフティネットの機能不全とその克服
─ 雇用保険を中心に─(高橋勇介)
非正規労働と年金 ─ 女性を中心に─(吉中季子)特集報告 貧困問題若手支援者・活動家からの問題提起
日本の貧困をめぐる現況 ─ 支援、運動、政策の変化を中心に─(大西連)
反貧困運動を再構築するために
─ ワーキングプアへの取り組みを通じた労働運動と反貧困運動の再結合の必要性─(渡辺寛人)
最低賃金 1500 円と反貧困(原田仁希)
日本における少女の性的搾取と貧困・孤立 ─ 女子中高生とともに声を上げる─(仁藤夢乃)シリーズ 生活困窮者支援の現場から 7
断らず関わり続ける相談支援 ─ 福岡県中間市の生活困窮者支援現場から─(中間あやみ)投稿論文
生活保護スーパービジョンの機能と査察指導員の組織体制
─ 東京都福祉事務所のアンケート調査から─(武井瑞枝)書評
末冨芳編著『子どもの貧困対策と教育支援─ より良い政策・連携・協働のために』(高嶋真之)国内貧困研究情報
貧困研究会第 10 回関西定例研究会報告
「日本の所得格差:研究動向と格差の理由」 五石敬路・四方理人
貧困に関する政策および運動情報
2018年1月~2018年06月(畑本裕介/小西祐馬/五石敬路/村上英吾/北川由紀彦)